概要
口腔内にはう蝕(虫歯)や歯周病以外に、口腔がんをはじめさまざまな病気が生じます。当分野は口腔顎<がく>顔面領域に生じうるさまざまな病気の本態を明らかにすることを目指す基礎歯科医学の一分野です。またさまざまな病気をいかに正確に診断するのか、あるいは治療によりどのような変化が起こり最終的にどのように治癒するのかなどについて、実際の症例や動物実験などを通して研究し、歯科臨床に役立てるという目的も含まれます。このように当分野は基礎歯科医学と歯科臨床の橋渡し的な役割を果たしているともいえます。
研究テーマ
- 口腔潜在的悪性疾患から口腔がんへ移行するメカニズムの解明
- 口腔がんの増殖、浸潤、転移のメカニズムの解明
- 治癒の病理および治療薬開発のための基礎研究
所属構成員
氏名 |
松尾 拡 |
役職 |
教授 |
研究内容 |
- ・口腔がんにおけるaquaporinsの役割
- ・Beta-thymosinsの創傷治癒に及ぼす効果に関する研究
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氏名 |
矢田 直美 |
役職 |
准教授 |
研究内容 |
- ・口腔潜在的悪性疾患における aquaporins の発現と機能に関する研究
- ・口腔潜在的悪性疾患・口腔がんにおけるRNAメチル化の役割
- ・口腔擦過細胞診の診断精度向上のための細胞像の画像解析
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担当授業科目
- 口腔病理学Ⅰ
- 口腔病理学Ⅱ
- 口腔病理学Ⅲ
- 口腔病理学Ⅳ
- 疾病とその病態
- 基礎生命科学実習Ⅱ
- 摂食嚥下学実習
主な実績
原著論文
- Immunohistochemical distribution and morphometric analysis of aquaporin-3 in oral squamous cell carcinoma. Int. J. Oral Maxillofac. Surg. (2013) 10.1016/j.ijom.2013.05.022
- Effects of thymosin β ・4 on the healing process of calvarial defects in rat. Journal of Prosthodontic Research 57, 162-168 (2013) 10.1016/j.jpor.2013.01.008
- Effects of thymosin β ・10 and β ・ 15 on wound healing in rat tooth extraction sockets. Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology (2013) 10.1016/j.ajoms.2013.02.007
- Udompatanakorn C, Yada N, Matsuo K. Assessing the Expression of Aquaporin 3Antigen-Recognition Sites in Oral Squamous Cell Carcinoma. Appl ImmunohistochemMol Morphol. doi: 10.1097/PAI.0000000000000802. 2019
- 矢田直美,松尾拡: 口腔表在癌の病理 口腔細胞診の現状 口腔癌の早期発見へ向けて.日本口腔腫瘍学会誌32、207-217、2020
著書
- 口腔癌取り扱い規約(第2版) 金原出版 2019年(共著)
- 癌診療指針のための病理診断プラクティス 唾液腺/口腔・歯原性腫瘍 筋上皮癌 中山書店 2019年(共著)
- 細胞診ガイドライン5 消化器、金原出版、18-79、2015(共著)